2006-09-22

2006-09-15

公演のお知らせ




風 葬 の 日 々

Ganesha公演
山下きよみ独舞


9月16日(土) 7:30pm
9月17日(日) 3:00pm
9月22日(金) 7:00pm

1,500yen
金沢市民芸術村ドラマ工房(Pit2)
http://www.artvillage.gr.jp/


夜明けにはまだ間があるというのに
鳥が鳴く
きっと夢でも見たのだろう
未明の夢が白昼夢になる前に
葬り去る
粉々にして
風吹きすさぶ彼方へと
そこでなら
祈りつづけるることができるだろう
この溢れんばかりの日々を



早 いもので、インド滞在からすでに19年の歳月が流れましたが、今でも時おりインドの夢を見ます。それは言いしれぬ懐かしさに溢れたものです。真昼には、ふ としたきっかけで、幼い頃の記憶が渦巻いて溢れてくることがあります。からだに溢れんばかりのものを抱え、軽い眩暈のなかで思うのは、幼い頃もインドでの 日々も、それは溢れんばかりの日々であったと・・・。そしてその日々は現在でもつづいていると・・・。だから私は踊るのだろうと・・・感じる今日このごろ です。

9月の風、あるいは疾走




わたしは走りつづけた
風吹きすさぶ荒野を
風に引きちぎられながら
霧立ちこめる峰々を
霧にかき消されながら
緑したたる大地を
花咲く野原を
うずもれまどろみ涙しながら
わたしは走りつづけた
音のない水面に映る青黒い貌を凝視しながら
稲妻に打ち据えられた脳髄を引きずりながら
わたしは走りつづけた
ただただあなたに会うために
あなたの前に立つために

何度でも何度でも生まれるだろう
あなたの目のなかに
そしてあなたの胸の内に
ゆらめく真っ白な炎となって