金剛石になりたかった
どこまでも透明でけして壊れることなく
輝き続ける金剛石に
しかし私は真珠だった
その輝きがどこからなのかも定かではなく
けしてなかを窺い知ることのできない真珠
嘆くことなかれ
外から発見され磨かれなければ光ることないダイヤに比べ
真珠はすでにその殻のなかで完成されている
自らの分泌物で自らを紡ぎ
殻を開いたときにはホラもう完成されている
形がいびつだと・・・?
嘆くことなかれ
完全な球形など観念のなかでしか存在しないのだから
そして乳白色のその珠は呑まれるためにこそある
金剛石は眺めるもの
真珠は呑みこむもの
それはあなたに呑みこまれ
自ら紡いだものを
自ら解くことによって
世界のなかに溶解する
どこまでも透明でけして壊れることなく
輝き続ける金剛石に
しかし私は真珠だった
その輝きがどこからなのかも定かではなく
けしてなかを窺い知ることのできない真珠
嘆くことなかれ
外から発見され磨かれなければ光ることないダイヤに比べ
真珠はすでにその殻のなかで完成されている
自らの分泌物で自らを紡ぎ
殻を開いたときにはホラもう完成されている
形がいびつだと・・・?
嘆くことなかれ
完全な球形など観念のなかでしか存在しないのだから
そして乳白色のその珠は呑まれるためにこそある
金剛石は眺めるもの
真珠は呑みこむもの
それはあなたに呑みこまれ
自ら紡いだものを
自ら解くことによって
世界のなかに溶解する