小さな翼をもっていた
誰も見ていないときは
そっと広げて風をとおし
いつの日か飛翔することを夢見ていた
風をとおすことも忘れたある日
フラ・アンジェリコの絵を見たとき
この人は翼に風を送り続けているのだと思った
「虹がでたよ」誰かが叫ぶと表へ駆け出す
幼い頃はしょっちゅう虹を見ていた
雨上がりに辺りの空気がサッと変わると
ホラッ あそこに!
一瞬の幻だからこそそれは美しい
歓びが胸を駆け上る
誰かが飛翔したのだ
やっと歩き始めた幼子のように
足をもつれさせながらも立ち上がろうとする
この大地から離れることはないだろう
それでも風をとおしつづけよう
いつの日か飛翔するその日のために・・・
誰も見ていないときは
そっと広げて風をとおし
いつの日か飛翔することを夢見ていた
風をとおすことも忘れたある日
フラ・アンジェリコの絵を見たとき
この人は翼に風を送り続けているのだと思った
「虹がでたよ」誰かが叫ぶと表へ駆け出す
幼い頃はしょっちゅう虹を見ていた
雨上がりに辺りの空気がサッと変わると
ホラッ あそこに!
一瞬の幻だからこそそれは美しい
歓びが胸を駆け上る
誰かが飛翔したのだ
やっと歩き始めた幼子のように
足をもつれさせながらも立ち上がろうとする
この大地から離れることはないだろう
それでも風をとおしつづけよう
いつの日か飛翔するその日のために・・・